Bulletin of Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School
Published by Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School

<Formerly known as>
岡山大学医療技術短期大学部紀要 (1巻-9巻)

看護学生の適性に関する尺度開発の試み ―信頼性・妥当性の検証―

池田 敏子 岡山大学医学部保健学科看護学専攻
近藤 勲 岡山大学教育学部
田中 宏二 岡山大学教育学部
抄録
看護教育では,看護者として必要な知識,技術のみならず看護するのにふさわしい態度や姿勢等を育成することを重視している。このような看護者にふさわしい態度形成を援助する教育の成果を評価するために看護学生の適性に関する尺度開発を試みた。尺度に用いる項目は,看護者にふさわしい態度や性格特性及び適性等に関する過去の文献調査と筆者等の臨床看護及び看護教育の経験とで検討し決定した。最終的に絞り込んだ項目は,22項目であった。この項目の信頼性・妥当性を検証するために,医療技術短大の看護学生206人を対象に質問紙調査を実施した。信頼性については,76人を対象に再検査を実施し安定性を検討した。その結果,相関係数の一番低い項目は「研究心」「自制心」で,0.36であった。残りの項目は,相関係数0.40以上で,一番高い項目は「冷静」の0.71であった。内的整合性を示すCronbach's α信頼性係数は,全項目では0.83であった。因子分析の結果得られた5因子に基づく下位尺度のCronbach's α信頼性係数は,最も高いものは<リーダーシップ>0.80であり,最も低いものは<精神的成熟>0.56であった。構成概念の妥当性を検討するために因子分析をおこなった結果,5因子が抽出された。それぞれを<リ ーダーシップ><社会性><探求心><精神的成熟><忍耐>と命名し,下位尺度とした。
キーワード
看護学生 (nursing students)
看護教育 (nursing education)
看護 (nursing)
適性 (aptitude)
尺度 (scale)
ISSN
0917-4494
NCID
AN10355371