Bulletin of Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School
Published by Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School

<Formerly known as>
岡山大学医療技術短期大学部紀要 (1巻-9巻)

高齢者の健康と生活上の問題に関する研究 ―退院後1年間の在宅療養を追跡して―

中西 代志子 岡山大学医療技術短期大学部看護学科
近藤 益子 岡山大学医療技術短期大学部看護学科
太田 にわ 岡山大学医療技術短期大学部看護学科
猪下 光 岡山大学医療技術短期大学部看護学科
池田 敏子 岡山大学医療技術短期大学部看護学科
渡辺 久美 岡山大学医療技術短期大学部看護学科
佐藤 美恵 岡山大学医療技術短期大学部看護学科
高田 節子 広島県立保健福祉短期大学
小島 操子 聖路加看護大学看護学部
抄録
退院後の生活に目を向けた適切な退院指導がなされることは、高齢患者が安心して在宅療養を送る上で、重要な意味を持つ。そこで病院から在宅療養に移行した70歳以上の高齢者の抱える問題を4回に渡って1年間調査し、これまでに退院時、3ヵ月後、6ヵ月後の調査結果を報告した。本稿では1年を通じて回答のあった53名について健康と生活上の問題の変化を分析し、考察した。在宅療養に移行した高齢者の健康状態と生活上の問題は、ほぼ一致して退院後6ヵ月から1年後までに変化を認め、特に日常生活上の問題は著しく増加した。その原因として病状の悪化との関連が考えられた。また、高齢者の問題についての意識は、研究者の専門的な問題意識に比べて低かった。従って入院中に退院後の生活を予測することには限界があり、今後は退院指導の充実と伴に在宅サービスとの連携が重要であることを認めた。
キーワード
高齢者 (the aged)
在宅療養 (home treatment)
退院指導 (discharge-care)
健康問題 (health)
日常生活 (daily-life problems)
ISSN
0917-4494
NCID
AN10355371