Bulletin of Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School
Published by Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School

<Formerly known as>
岡山大学医療技術短期大学部紀要 (1巻-9巻)

職業性ストレスとモデレータ要因の分析 ―看護職の場合―

猪下 光 岡山大学医療技術短期大学部看護学科
抄録
2カ所の地方都市の公立病院で働く看護婦585名に職業性ストレスとモデレータ要因についての調査を行った。職業性ストレッサーとして、訴え率の高い項目は「労働の過重負担」であった。バリマックスによる因子分析を行ったところ①自己実現、②人間関係と対人責任、③意欲と理念の喪失、④仕事の負担、⑤サポート、⑥ライフイベントの6つの因子を抽出した。①自己実現、③意欲と理念の喪失、④仕事の負担の因子は、年齢が若い看護婦ほど否定し、年齢の上昇と共に肯定する傾向が見られた。反対に⑤サポート因子は年齢が若いほど肯定し、年齢の上昇と共に否定する傾向が見られた。すなわち、若い看護婦は、能力の発揮ができない、意欲が喪失する、仕事が負担であると感じており、年齢の上昇と共に能力の発揮ができる、意欲がある、仕事が負担ではないと感じていた。しかし、若い看護婦ほどサポートを多く得られており、年齢の上昇とともに減少していた。これらの結果より、職業性のストレスやモデレータは年齢あるいは経験年数により質や量が変化していた。
キーワード
看護職 (nurses)
職業性ストレス (occupational stress)
モデレータ要因 (moderator factors)
キャリア (carrier)
ISSN
0917-4494
NCID
AN10355371