Bulletin of Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School
Published by Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School

<Formerly known as>
岡山大学医療技術短期大学部紀要 (1巻-9巻)

腎移植後レシピエントのQOLに関係する対処および対処に影響を及ぼす要因に関する基礎調査

林 優子 岡山大学医療技術短期大学部看護学科
抄録
腎移植は、免疫抑制剤の進歩に伴う高い生存率や生着率はもちろんのこと、今日では特に移植後のQOLに焦点が当てられている。移植後のQOLを向上させていくためには、レシピエントが移植後の様々な出来事にいかに対処していくかが重要である。本研究は、腎移植後のレシピエントの対処に焦点を当て、移植後のQOLに関係する対処および対処に影響を及ぼす要因を明らかにすることを目的とした。対象者は、関東の2施設で腎移植を受けて入院および外来通院をしている20才以上の10名のレシピエントで、研究参加の同意を得た後、腎移植後どのように対処しているかや、何が対処に影響を与えているかについて面接並びに観察による調査を行った。分析の結果、腎移植後の対処は<問題と取り組む><情報の交換><問題状況の再認知>である対処様式が主に用いられており、医師に任せるという<お任せ>は全員に見られなかった。また、腎移植後の対処に影響を及ぼす要因として、<身体の状態><自己概念><不確かさ><ソーシャルサポート>が見いだされた。
キーワード
対処 (coping)
身体の状態 (physical state)
自己概念 (self concept)
不確かさ (uncertainty)
ソーシャルサポート (social support)
ISSN
0917-4494
NCID
AN10355371