Bulletin of Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School
Published by Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School

<Formerly known as>
岡山大学医療技術短期大学部紀要 (1巻-9巻)

高齢者の自宅退院6か月後における健康及び日常生活の問題

太田 にわ 岡山大学医療技術短期大学部看護学科
猪下 光 岡山大学医療技術短期大学部看護学科
池田 敏子 岡山大学医療技術短期大学部看護学科
中西 代志子 岡山大学医療技術短期大学部看護学科
近藤 益子 岡山大学医療技術短期大学部看護学科
高田 節子 広島県立保健福祉短期大学
小島 操子 聖路加看護大学
抄録
病院を退院した高齢者の療養上の問題を把握することは、退院指導や継続看護を進める上でも重要である。著者らは退院時、退院後3か月、6か月、1年のそれぞれの時点で、在宅での看護上の問題について調査研究を行い、すでにこれらの一部は報告した。今回は退院後6ヵ月を経過した高齢者の在宅療養時の健康及び日常生活の問題について報告する。総合病院に入院していた70歳以上の高齢者で、退院時に調査を行った93名のうち、退院後6ヵ月の時点で回答を得た60名(64.5%)について分析した。調査は郵送法により、調査内容は健康状態、自立度、困っていること等で、結果は退院時の状態と比較・検討した。退院6か月後の日常生活の自立度がよい者の割合は退院時より8.4%増加し、体の調子が「良くなった」とする者は50%を越えた。しかし、困っていることとして「健康面」の問題をあげた者は23.3%と高く、退院時の2倍になっていた。また退院時の問題点の70%はなお持続しており、食事療法・移動動作・下肢痛・視聴覚障害・排泄障害・気管支炎等の順に多かった。6ヶ月後の新たな問題として注目すべきものとしては人間関係やコミュニケションの障害が認められた。
キーワード
高齢者 (the elderly)
自宅退院
6か月後 (six months after discharge from the hospital)
健康問題 (health)
日常生活 (daily-life problems)
ISSN
0917-4494
NCID
AN10355371