Bulletin of Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School
Published by Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School

<Formerly known as>
岡山大学医療技術短期大学部紀要 (1巻-9巻)

二価鉄の培養3T3細胞の生存率に及ぼす影響

山本 剛禧 岡山大学医療技術短期大学部診療放射線技術学科
抄録
細胞培養レベルでの二価鉄の影響をマウス3T3細胞を用いてコロニー法でみた結果は、細胞播種直後の二価鉄添加(濃度0.5mMで0.75%の生存率)と培地に二価鉄添加後の細胞播種(濃度0.5mMで55%の生存率)で異なった細胞生存率が得られたことから、いずれも単細胞処理後の浮遊細胞に対する影響と考慮して、ディシュ面への接着後の培養細胞に対する二価鉄の影響を検討した。細胞播種1日後の二価鉄添加では濃度0.5mMで73%の生存率が得られ、上記条件下よりも高率の生存率が認められた。さらに生存の細胞コロニーの径は処理群で短縮がみられ、増殖阻害が明らかに認められた。細胞播種直後の二価鉄添加の生存率曲線から得られた損傷回復が影響されない最低濃度0.25mMでの二価鉄の時間的処理では、1時間処理では統計的に有意差は認められなかったが、3時間、6時間処理で有意差の増殖阻害が認められた。
キーワード
二価鉄 (ferrous iron)
細胞生存率 (cell survival)
ISSN
0917-4494
NCID
AN10355371