Bulletin of Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School
Published by Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School

<Formerly known as>
岡山大学医療技術短期大学部紀要 (1巻-9巻)

「介護者の会」参加によってもたらされる介護への影響―現役介護者の変化と介護終了者との相互作用―

加藤 久恵 京都桂病院
兵藤 好美 岡山大学医学部保健学科看護学専攻
抄録
本研究は,「介護者の会」参加によってもたらされる介護への影響を,現役介護者と介護終了者の相互作用に焦点を当てて探求しようとするものである。特に介護終了者が介護を終えた今もどういう意図で会に参加し,実際に何が得られているのか,また介護終了者の参加がもたらす現役介護者への影響は何なのかを,明らかにすることを目的とした。2つの「介護者の会」に依頼し,現役介護者10名,介護終了者13名を対象として,半構造的面接を行った。その結果1)現役介護者は,会への参加によって将来への不安が軽減し,相談できる人が出来た,適切な介護用品を活用できるようになった等の変化が見られた。 2)現役介護者は介護終了者が「介護者の会」の世話役を行ってくれることで安心して会に参加でき,介護終了者から安心感や介護ヒントを与えられていた。3)介護終了者は,次第に聴く立場から語る立場へと変化すると同時に,自らの介護の振り返りも行っていた。4)介護終了者もまた「介護者の会」から情報や現役介護者からの信頼感を得ており,会の成長・活動意欲へと繋がっている,といったことが明らかになった。
キーワード
介護者の会 (Caregivers meeting (Self help group))
現役介護者 (active caregivers)
介護終了者 (past caregivers)
認知症高齢者 (dementia elderly person)
参加継続理由 (participation continuance reason)
ISSN
1345-0948
NCID
AA11403004