Bulletin of Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School
Published by Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School

<Formerly known as>
岡山大学医療技術短期大学部紀要 (1巻-9巻)

食道がんのために食道切除術を受けた患者が抱える生活上の困難と対処に関する研究

森 恵子 岡山大学医学部保健学科看護学専攻
秋元 典子 岡山大学医学部保健学科看護学専攻
抄録
本研究の目的は,食道がん切除術を受け,自宅で生活する患者が直面している生活上の困難及びそれらへの対処の実態を明らかにすることである。対象は,研究参加へ同意が得られた12名の外来通院中の患者とした。対象12名の食道再建経路は, 6名が胸壁前皮下経路,6名が後縦隔経路であった。患者の許可を得て録音した面接内容を逐語訳し,内容分析の手法を用いて質的・帰納的分析を行った。その結果,患者は術式に関係なく,【予想をはるかに超えて苦痛と化した摂食行動】および【生活圏の狭小化】の2つの困難を抱えていることが明らかとなった。患者は,前者には≪生きるために自分に見合った食べ方を体得する≫ ことで,後者には,≪命と引き換えに変化を受け入れる≫≪時間をかけて変化に慣れる≫ ことで対処し,術後の生活を再構築していた。
キーワード
食道がん (Esophageal cancer)
胸壁前皮下経路再建術 (subcutaneous rout)
術後の困難体験 (difficulties experienced in daily life)
術後生活への看護支援 (Nursing support to the postoperative life)
ISSN
1345-0948
NCID
AA11403004