Bulletin of Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School
Published by Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School

<Formerly known as>
岡山大学医療技術短期大学部紀要 (1巻-9巻)

女性生殖器がん患者の家族への思いとそれに対する看護援助

越塚 君江 財団法人癌研究会癌研有明病院
神田 清子 群馬大学医学部保健学科
藤野 文代 岡山大学医学部保健学科
抄録
研究目的は女性生殖器がん患者の家族に対する思いを明らかにし,患者に対する看護援助について考察することである。対象は女性生殖器がんと診断された後,手術を経験した入院患者11名。半構成的面接にてデータ収集を行い,内容の分析は質的分析帰納的方法に基づいて行った。女性生殖器がん患者の家族への思いについては『家族ががんの病気に自分と同じように衝撃を受ける』『心配をかけないために家族を気遣う』『家族関係が密になる』『病気に立ち向かう力を家族から与えられる』『家族に対する考えが変化する』のカテゴリーに分類された。罹患の体験から関係を見つめなおし,家族関係の親密さを増す。家族からの励まし,理解と支援を受けることによって患者は病気に立ち向かう力を家族から与えられ,治療に臨む。看護者は患者と家族双方の衝撃を理解し,罹患をきっかけとした家族関係の変化が患者にとって治療の意欲につながるよう援助すること,家族内役割調整が進むようチーム体制で援助する必要性が示唆された。
キーワード
女性生殖器がん (gynecological cancer patients)
家族看護 (family nursing)
がん看護 (cancer nursing)
質的研究 (qualitative research)
ISSN
1345-0948
NCID
AA11403004