Bulletin of Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School
Published by Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School

<Formerly known as>
岡山大学医療技術短期大学部紀要 (1巻-9巻)

トノメトリ法による血圧脈波計測原理解析のための血管断面構造モデルに求められる要件

北脇 知己 岡山大学医学部保健学科検査技術科学専攻
岡 久雄 岡山大学医学部保健学科検査技術科学専攻
抄録
生体内の血圧脈波を非侵襲的に計測する手法として,「トノメトリ法」が知られており,近年,この計測手法を用いて得られた血圧脈波波形から,動脈硬化などの循環器系疾患のスクリーニングや予防診断に役立てようという動きが活発である。しかしながら,組織内の血管を圧迫した場合の血管の変形挙動については,十分な解析は行われていない。そこで本研究では,生体中のトノメトリ状態を解析可能な数値解析モデルを構築することを目的とした。この結果, トノメトリ法による血圧脈波計測の原理解析を行うための血管断面構造の応力解析モデルには,以下の要件が求められることが明らかとなった。・センサ部と皮膚表面はそれぞれ独立な要素としてモデル化し,これらの接触部においては摩擦を考慮しなければならない。・応力の定量的な解析を行うためには,素材の非線形的な機械的特性を考慮する必要がある。さらに,実験結果と計算結果を一致させるためには,初期形状を正確にモデル化することが必要であることがわかった。
キーワード
トノメトリ法 (Applanation tonometry)
有限要素法 (Finite Element Model)
数値解析モデル (Numerical calculation)
血圧計測 (Blood pressure measurement)
ISSN
1345-0948
NCID
AA11403004