Bulletin of Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School
Published by Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School

<Formerly known as>
岡山大学医療技術短期大学部紀要 (1巻-9巻)

O県の訪問看護ステーションにおける精神疾患患者の利用に関する実態調査

渡邉 久美 岡山大学医学部保健学科看護学専攻
住吉 和子 岡山大学医学部保健学科看護学専攻
森本 美智子 岡山大学医学部保健学科看護学専攻
岡野 初枝 岡山大学医学部保健学科看護学専攻
抄録
精神疾患患者への訪問看護における問題を検討する基礎資料とするため,O県の訪問看護ステーションにおける精神疾患患者の利用状況と訪問看護師の利用者への社会資源導入経験の有無を明らかにすることを目的として調査を実施した。調査は2003年9月に質問紙郵送法により実施した。対象とした126施設のうち,回答の得られた64施設(回収率50.8%)の1か月間の利用者総数は2,471人であり,そのうち精神疾患患者は743人(30.1%)で,精神疾患のうち痴呆の占める割合は488人(65.7%)であった。施設単位では精神疾患患者の利用は60施設(93.8%)にあり,疾患の内訳は痴呆が57施設,うつ病が28施設,統合失調症が17施設等であった。また,訪問看護ステーション開設時からの精神疾患患者への社会資源の導入経験は約半数の34施設(53.1%)にあった。少数の訪問看護師からは,精神疾患患者への対応の困難さを感じていること,精神科看護に関する情報を求めていることなどの意見があった。訪問看護における精神科看護のニーズは今後も高まることが予測され,専門的技術の向上や地域における専門施設との連携が求められる。
キーワード
社会資源 (Social resource)
訪問看護 (Visiting nursing station)
精神疾患 (Mental illness)
実態調査 (Survey)
ISSN
1345-0948
NCID
AA11403004