Bulletin of Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School
Published by Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School

<Formerly known as>
岡山大学医療技術短期大学部紀要 (1巻-9巻)

高齢者の在宅介護者における介護継続理由と介護による学び

高原 万友美 香川医科大学付属病院看護部
兵藤 好美 岡山大学医学部保健学科看護学専攻
抄録
高齢者の在宅介護者7名に対して質問紙を用いた面接を行い,介護継続理由と介護より得たものの二側面について尋ねた。その中で特に,それらがどのように介護者と高齢者のQOLを向上させるかに注目した。介護継続理由については,愛情と家族の杵が最も重要であり,被介護者の健康の悪化が,しばしば在宅介護を中断させていた。また家父長制に基づく性的役割が,介護者の義務感や伝統観に強く影響していることも明らかになった。介護が始まった時期における被介護者からの希望や宗教的影響は,継続理由とはならないことが分かった。また,介護から得るものが多いと感じていた2人の嫁は,介護に高い意欲を持っており,介護が価値ある体験であるという認識が,介護の動機付けを行っている可能性が示唆された。
キーワード
在宅介護者 (home caregivers)
高齢者 (the elderly)
介護継続理由 (motivation)
介護から得たもの (feedback in caregiving)
ISSN
1345-0948
NCID
AA11403004