Bulletin of Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School
Published by Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School

<Formerly known as>
岡山大学医療技術短期大学部紀要 (1巻-9巻)

病状の急変により病院死となった在宅癌患者を看取った家族の悲嘆反応とその支援

赤畠 鮎美 倉敷中央病院
岡野 初枝 岡山大学医学部保健学科看護学専攻
抄録
近年,在宅で死を迎えたいという人が増えている。本研究の目的は,終末期を在宅で迎えようとしていた癌患者が,病状の悪化により病院死となった場合の事例を対象に,家族の悲嘆反応の変化を把握し,家族に対しどのような援助が必要なのかを明らかにすることである。インタビューを患者の夫と娘に行い,A. Deekenによる12の悲嘆のプロセスの概念を基に分析を行った。その結果,夫はA. Deekenの概念のうち7段階に該当しており,娘は5段階に該当していた。悲嘆反応に影響を与えた要因としては,急な病変の経験,家族間の協力や仕事,告知に関する心残りがあげられた。在宅療養継続か入院かを見極めること,キーパーソンをみつけること,家族の仕事をアセスメントすること,家族が告知をどう捉えているかを把握し尊重することなどが,必要な援助であることが示唆された。
キーワード
在宅ケア (Home care)
病状の悪化 (aggravated condition)
病院死 (death at hospital)
悲嘆反応 (grief process)
ISSN
1345-0948
NCID
AA11403004