Bulletin of Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School
Published by Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School

<Formerly known as>
岡山大学医療技術短期大学部紀要 (1巻-9巻)

浮腫評価のための体肢容積計の開発

中村 隆夫 岡山大学医学部保健学科放射線技術科学専攻
合田 典子 岡山大学医学部保健学科看護学専攻
白井 喜代子 岡山大学医学部保健学科看護学専攻
楠原 俊昌 岡山大学医学部保健学科放射線技術科学専攻
山本 尚武 岡山大学医学部保健学科放射線技術科学専攻
抄録
周産期医学にとって浮腫の定量評価は重要である。これまでは,測定部位の2箇所の周囲長をメジャーで測り,その変化により浮腫を評価している。また周囲長により容積を推定する方法も提案されている。しかしながら,この方法ではメジャーの測定部位への巻き付け方による誤差や容積を推定する根拠となる測定部位のモデル形状と実際の測定部位の形状との誤差など様々な誤差の影響により,精度の点からは十分とはいえない。そこで,本研究では浮腫評価のための高精度で日常的な使用に適した体肢容積計を開発した。この測定原理はアルキメデスの原理を適用したもので,水を入れた水槽に測定部位を入れる前後の質量変化により,その容積を量るしくみである。まず,この容積計の出力の線形性,分解能,安定性,再現性について検討を行った。この結果,本装置の仕様は最大計測容積25,000cm(3),分解能1cm(3),非直線性0.007%以下となり,非常に高精度であるといえる。また,被験者3名の足部,下腿部の容積の日内変化を測定した結果,各被験者の容積変化の特徴を明らかにすることができ,浮腫評価への応用ができることを確認した。
キーワード
体肢容積計 (volume meter)
浮腫 (edema)
アルキメデスの原理 (Archimedes' Principle)
ISSN
1345-0948
NCID
AA11403004