Bulletin of Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School
Published by Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School

<Formerly known as>
岡山大学医療技術短期大学部紀要 (1巻-9巻)

助産所における色彩環境に関する検討 ―診察室および玄関兼待合室の視感測定を実施して―

小野 清美 岡山大学医学部保健学科
奥田 博之 岡山大学医学部保健学科
光岡 美智子 光岡助産院
抄録
これまで助産所管理に関する事柄において色彩環境についてあまり触れられてこなかったが,色彩環境はよい環境を作りだすことができる要素である。そこで、M助産院の診察室および玄関兼待合室の色彩環境の視感測定を実施した。M事例でわかったことは,ソファカバーや観葉植物・造花などの有効な活用を図っていたが,人形やスリッパなどの小物は目立つ色彩であった。また,大きなポスターは周囲の色彩環境を左右していた。以上のことから,今後,よい色彩環境にするために留意すべき点は以下の7項目である。 1)観葉植物の有意義な活用をすること。 2)カーペットやソファーカバーなどで色彩変化を楽しめるが、その素材にも留意すること。 3)色彩の散乱を防止し,空間内の色彩秩序を保つこと。 4)子どもなどを対象にした物の場合には,対象者の視線にあわせた色彩計画をすること。 5)癒しの環境作りに造花は手軽に利用できる。 6)大きなポスターを貼る時には、その色彩の影響を考慮し添付場所を選択すること。 7)診療場所の色彩は色相より彩度には留意し,「落ち着き」「おだやかさ」「ほっとする温かみ」などを得られるような工夫をすること。
キーワード
助産所 (maternity center)
色彩 (color)
アメニティ (amenity)
ISSN
1345-0948
NCID
AA11403004