Bulletin of Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School
Published by Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School

<Formerly known as>
岡山大学医療技術短期大学部紀要 (1巻-9巻)

放射性ヨウ素((125)I)の空気中濃度測定の簡便化に向けての基礎的検討

澁谷 光一 岡山大学医学部保健学科放射線技術科学専攻
山岡 聖典 岡山大学医学部保健学科放射線技術科学専攻
永松 知洋 岡山大学アイソトープ総合センター
川崎 祥二 岡山大学医学部保健学科放射線技術科学専攻
平木 祥夫 岡山大学医学部放射線医学講座
抄録
放射性ヨウ素((123)I,(125)I,(131)I)は飛散しやすいなどの特性があり,他の放射性核種に比べ慎重な取扱いが求められている。また,この核種の空気中濃度限度は非常に低く,濃度測定には大量の空気を吸引しなければならず,そのための装置も大掛かりとなる。このため,本研究では,活性炭ろ紙をホルダにセットし,これを注射器に取り付けた簡易な装置を考案・試作し,空気中の放射性ヨウ素濃度を簡便に測る方法について実験・検討した。その結果,まず放射性ヨウ素にNa(125)Iを用いた場合の捕集効率は44.5%であることが分かった。次に,50mℓ注射器を用いて1ℓの空気を吸引・ろ過し,Nal(Tl)ウェルタイプシンチレーションカウンタで30分間放射能を測定した場合,本装置では空気中濃度限度の2.12倍の濃度の(125)Iが測定可能であり,気体状ヨウ素の漏れを防いで捕集効率を94.3%以上に上げることができれば,空気中濃度限度まで測定可能であることが示された。このため,本法は簡便かつ安価に異常を検知する測定方法として利用できるのではないかと考えられた。
キーワード
(125)I (radioactive iodine-125)
空気中濃度限定 (air concentration limit)
活性炭ろ紙 (charcoal filter)
ISSN
1345-0948
NCID
AA11403004