Bulletin of Institute for Education and Student Services, Okayama University


Published by 岡山大学全学教育・学生支援機構

ISSN 2432-9665

1906年刊『韓語』の韓国語について

陳 南澤 岡山大学グローバルパートナーズ
抄録
 本稿では1906年に日本人のための朝鮮語学習書として、日本に亡命していた韓国人の安永中(1870年~1910年)により松雲堂で発行された『韓語』に現れる韓国語を分析し、開化期の韓国語の特徴を概観した。著者は卷頭の「例言」で、本書は専ら日本人の朝鮮語学習のために古籍や自分の研究等により編纂し、日本語文法に依ることと、用言の活用のように変化の多い用法の習得に重点をおき、会話文も重視していることを示している。本書は誤字も少なく、開化期の識者層の韓国語をよく反映している点で開化期の韓国語の資料として価値をもつといえる。今後、明治期の他の朝鮮語学習書や韓国人のための日本語学習書を考察することで、現代韓国語の形成過程をより明らかにできると期待される。
キーワード
韓国語
開化期
朝鮮語学習書
韓語
安永中
ISSN
2432-9665