Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published by Graduate School of Education, Okayama University

<Formerly known as>
岡山大学教育学部研究集録 (1号-137号)

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歌唱における声区転換の可視化に関する研究 (1) : 音楽専門家による評価結果と被験者へのヒアリング調査との対応

虫明 眞砂子 岡山大学大学院教育学研究科
財満 健史 株式会社熊谷組
大脇 雅直 株式会社熊谷組
抄録
 声楽初学者や小中学生が声区転換領域の発声理解に困難を憶えている現状に対して,母音発声の録音および可視化を利用する方法が有効ではないかと考え,そのための基礎研究を行った。まず,基礎となる音声として,プロ歌手の声区転換領域の母音発声を用い,その音声を録音し,同時に可視化した。録音された音声を音楽専門家3名に評価してもらい,その結果に歌手に対して行ったヒアリング調査の結果を反映させ,さらに,発声時の可視化情報を総合して,声区転換前後での発声を評価すると,発声評価に変化が見られることが確認された。その結果は,以下のようにまとめることができる。1.声区転換の可視化情報によって,胸声区と頭声区の違いを確認できた。2.胸声区から頭声区の転換によって,発声の聴取評価が上昇した。3.プロ歌手は,胸声と頭声の声区転換領域の発声について,頭声への意識をもち,響きの増幅や身体の開放に留意している。この結果により,発声の録音情報と可視化情報から,声区転換領域での発声状態を理解できる可能性を示した。
キーワード
声区転換
評価
音の可視化
周波数特性
音圧レベル
備考
研究論文 (Articles)
ISSN
1883-2423
NCID
AA12338258
NAID