Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published by Graduate School of Education, Okayama University

<Formerly known as>
岡山大学教育学部研究集録 (1号-137号)

<Availability>
Some items are not available because of decision by its author or publisher.

政策選択学習の原理に基づく領土問題の単元開発 ─ 中学校社会科小単元「領土問題から日本の外交を考える」の開発を通して ─

桑原 敏典 岡山大学大学院教育学研究科社会・言語教育学系
横川 和成 西脇市立西脇中学校
井上 昌善 神戸市立星陵台中学校
抄録
 本研究は,政策選択学習の原理を応用した中学校社会科授業の単元開発の方法を,領土問 題をめぐる日本の外交政策を取り上げた単元の開発を通して明らかにしようとするものであ る。政策選択学習は,原理的には探求型の学習や意思決定学習を基盤とし,政治課題を探究 したうえでその解決に向けていくつかの選択肢を提示し,それらを比較・検討させたうえで より良い政策決定を促そうとするものである。今回,領土問題をめぐる日本の外交政策に関 して,他国との敵対を辞さない強硬策か,それとも相手国の意見も聞き平和に解決すること を目指す協調策かという軸と,日本単独で問題の解決を目指そうとするか,他国と連帯して 解決しようとするかという軸で4つの政策を設定し,それらの影響と結果を比較しながら, 生徒に意思決定を迫った。開発単元は,大人でも解決困難な問題についても,争点を把握し たうえで子どもなりの判断を求めていくことが可能であることを示している。
キーワード
社会科
政策選択学習
意思決定学習
価値観形成
領土問題
ISSN
1883-2423
NCID
AA12338258