ID | 10976 |
Eprint ID | 10976
|
フルテキストURL | |
タイトル(別表記) | Korean Words in 'Sonkai Tokai Nikki'
|
著者 |
辻 星児
岡山大学
|
抄録 | 「尊海渡海日記」は、天文8年(1539年)広島大願寺の僧尊海(?~1549)が一切経を求めて朝鮮に渡った時の紀行文である。本文は、尊海が朝鮮で得たとされる八曲一双の「野立屏風」(各曲102.8cm×54cm)の裏面に記されている(表は瀟湘八景図)。漢文体で書かれており最古の朝鮮機構であるとされる。本屏風は、宮島大願寺蔵(大願寺文書314号文書)の国の重要文化財であるが、現在は東京国立博物館に移管されている。現物の閲覧はできないが、レプリカが福岡市立博物館、広島県立歴史博物館、大願寺にある。本紀行は、従来より、歴史学では中世の日朝交渉に関する重要な資料として取り上げられており(中村(1965)、武田(1981)、井上(1992)等)、また屏風表の瀟湘八景図は美術史の面でも言及されてきた(脇本(1934)、武田(1963)等)。いっぽう、本紀行の本文には、尊海が自ら記したとされる仮名書きの朝鮮語が32例見られる。これについては、歴史学の観点から中村(1965)が一部言及しているものの、言語学の観点からの考察は従来ほとんどなされていなかった(辻(1997))。本稿では、この仮名書き朝鮮語を取り上げ、これを言語史の観点から考察しようとするものである。原文と読み下し文を掲げたのち、仮名書き朝鮮語32例について、写音表記や音韻史の観点から検討し、その言語的特長、とくに中期朝鮮語との対応関係を中心に考察する。
|
発行日 | 2007
|
出版物タイトル |
文化共生学研究
|
出版物タイトル(別表記) | Studies in Cultural Symbiotics
|
巻 | 5巻
|
号 | 1号
|
出版者 | 岡山大学大学院文化科学研究科
|
出版者(別表記) | Graduate School of Humanities and Social Sciences, Okayama University
|
開始ページ | 71
|
終了ページ | 84
|
ISSN | 1880-9162
|
NCID | AA11823043
|
資料タイプ |
紀要論文
|
言語 |
Japanese
|
OAI-PMH Set |
岡山大学
|
論文のバージョン | publisher
|
査読 |
無し
|
Eprints Journal Name | scs
|