Scientific Reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
Published by the Faculty of Agriculture, Okayama University
ONLINE ISSN : 2186-7755

秋羽化ドクガの経過について

Koizumi, Kenji
Abstract
秋羽化ドクガの出現経路に関し,従来不明であつたが,飼育中に観察し得た3例に基づき,次ぎの如く考える.ドクガは2令より越冬まで,活動しつゝある休眠状態にあるものとみられ,越冬状態によつて,その休眠は破られて,発育相に転じ,飛躍的な成長をなして,羽化にいたる.秋羽化ドクガは8~9月の頃,この休眠期にある幼虫の第III型幼虫期に突然,未知の原因で休眠が破れることによつて発育相に転じ,越冬後に行われるのと全く同じ成長様式で,10月に羽化に到るものである.秋羽化の出現は少く,成虫は普通のものよりやゝ小さい.秋羽化の成虫に由来する卵は,卵越冬となると推定される。
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029