Scientific Reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
Published by the Faculty of Agriculture, Okayama University
ONLINE ISSN : 2186-7755

メロン果実の疣状突起について 第1報人為処理による疣状突起の形成と疣状部の解剖学的観察

Masuda, Tadao
Hayashi, Kiyoshi
Abstract
1.Honey Dewメロンの果実の表面に現われる疣状突起を人為的に起させ,その発生経過を観察すると共に解剖学的に追求した.2.若い果実の表皮に軽い摩擦処理を施し室内においたものには,処理後2日において暗色の斑点を生じた.これは栽培中に生じた疣状突起の初期の変化と同様であつた.3.処理果を湿室に入れると斑点はできなかつた.4.暗色に変つた部分は表皮下0.5~0.8mm位の深さの組織は水浸状を呈していた.これが斑点の原因である.5.斑点部においては表皮下に木化細胞が現れるが,その現われ方は最初斑点部の各所に独立的に発生して出来た木化細胞群が,拡大によつて癒合し複雑な形態をとるようになる.6.木化は損傷を受けた毛茸の基部より起こり,主としてHypodermisの最外層に拡がるが数層に及ぶ団塊状をなすこともある.7.斑点部は果実が完熟するまで発達し疣状突起となるが,よく発達した突起部の先端にはコルク形成層が作られ,コルクを表面に増生する.8.結局,メロンの疣状突起は果実の毛茸の損害が直接原因であり,これに空中湿度等が関係して起るものと思われる。
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029