Scientific Reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
Published by the Faculty of Agriculture, Okayama University
ONLINE ISSN : 2186-7755

干拓地土壤に関する研究 (第13報)電気伝導度法による土壤塩分の測定法とその意義について

Yoneda, Shigeo
Kochi, Tomomichi
Abstract
福田干拓地土壌及び塩害地の水田土壌を供試して,含塩度の判定法としての電気伝導度の測定法及びその意義につき研究した.伝導度測定用の土壌浸出液を調製するには,先づ風乾細土に飽水状態に達する迄水を加えて攪拌,捏和し,20-24時間放置した.次にブフナー漏斗を用いて濾過し,この飽和浸出液を用いて伝導度を測定した.又湛水下の水田土壌についての迅速測定には,新鮮土を直接供試して飽和浸出液を調製できることを知つた.塩化物と硫酸塩の含量を異にする福田干拓地土壌の飽和浸出液の伝導度をmillimhos/cm単位で示した値(mhos×103)と1:5浸出液についての化学分析成績を比較した結果,両測定値の間には有意な関係のあること,及び本試料においてはむしろ伝導度の方が土壌の含塩度と植生の関係を考察する上に合理的であることを認めた.飽和浸出液の伝導度は1:5浸出液の夫に此べて5~11倍を示し,且つ飽和容水量はHILGARD法の最大容水量に近似することを知つた.塩害地水田土壌150点につき,伝導度及び土壌反応と水稲の反当収量の関係を求めた結果,伝導度と收量及び土壌反応と收量との間に一定の相関々係の成立すること,とくに伝導度と收量との間に密接な関係の存在することを明にした。
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029