Journal of Okayama Medical Association
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1979年岡山県下における蚊の出現状態と 日本脳炎発生状況について

Inatomi, Seiiti
Itano, Kazuo
Suguri, Setsuo
Tongu, Yasumasa
Aji, Toshiki
Harada, Masakazu
Kai, Jim-Shung
Ho, Li-Hsing
Yamamoto, Tomoko
Abstract
県下9ヶ所の定点において,light-trapによる蚊の終夜採集を,4月より9月迄行った。1. 本年の平均気温が平年より上回ったのは6月に入ってからで,4月の降雨量は,平年より少なく,県南では,平年の50%以下であった。6月6日梅雨入りし,7月25日に明けた。8月に台風11号,9月に台風12号,16号が岡山附近を通った。本年の平均気温が,本格的に25℃を越えたのは,7月19日~8月28日の40日間で,昨年より20日間も短くなっている。2. アカイエカの採集総数が,昨年より増えたのは,岡山(保)で1.5倍,瀬戸で1.3倍,成羽で1.6倍,津山で3.4倍であった。一方倉敷,新見では,1/2に減少している。3. コガタイエカの採集総数が,昨年より増えたのは,笠岡で3.5倍,瀬戸で2.9倍,成羽で1.3倍,新見で5倍であった。一方減ったのは,倉敷で1/1.1,岡山(保)で1/1.6に減少している。4. シナハマダラカの採集総数が昨年より減ったのは,倉敷で1/2,瀬戸で1/1.5に,減少した。また岡山(保)では,雌3羽,雄3羽と少なく,西大寺保健所では,雌1羽だけで,岡大・医学部構内では,全然採集されなかった。5. 本年は新たに,岡山市西大寺保健所が定点に加えられ,一方岡大・医学部構内でも採集を行ったが,高い塀で囲まれている関係で,採集数も少なかった。6. 本年の採集蚊数で,アカイエカ,コガタイエカ,シナハマダラカ共に,昨年より増えたのは,笠岡,成羽,津山で共に昨年より減ったのは,倉敷のみであった。瀬戸では,アカイエカ,コガタイエカの増加がみられた。7. 本年は,日本脳炎患者の発生は,疑似患者のみで真性患者の発生は見られなかった。
Note
日本脳炎特集号 XXII (岡山大学脳炎委員会)
ISSN
0030-1558
NCID
AN00032489