Bulletin of Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School
Published by Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School

<Formerly known as>
岡山大学医療技術短期大学部紀要 (1巻-9巻)

精神科急性期病棟での精神疾患患者の考える個室環境の意味

Toyota, Yukiko
Miki, Akiko
Yabushita, Yuichiro
Onitsuka, Yoshihiko
Abstract
本研究は,全個室病棟で療養する精神疾患患者を対象に,患者自身が考える個室環境の意味を明らかにすることを目的とした。個室に2週間以上療養し,インタビューの協力が得られた患者は7名であった。患者にとっての個室環境の肯定的意味は,自分だけの空間を確保できることから,他者との距離の調節の場,プライバシーが保護される場,自由裁量が拡大される場であると捉えていた。また,休養や睡眠が確保できる場,症状をコントロールできる場であるという治療的意味や,個室を自己洞察の場ととらえ,他者の影響を受けずに自分らしさを再獲得するためという意味が示された。一方,個室環境の否定的意 味として,寂しさや不安が挙げられ,話しかけられる存在を身近に見出しにくい個室においては,わからないことや不安なことを尋ねにくく,人間関係を築くきっかけがつかみにくいことが示された。
Keywords
精神疾患 (mentally ill)
患者 (patients)
個室 (private room)
精神科急性期病棟 (acute psychiatric ward)
ISSN
1345-0948
NCID
AA11403004