本論は、コミュニケーション方略のうち、比較的意思伝達上の効率が高いと思われる「言い換え(パラフレイズ)」について、通常名詞で表現される概念に限定して、パラフレイズにはどのようなプロセスが含まれるのか、また、それはどのように言語的に実現されるのかを明らかにすることを通して、パラフレイズというコミュニケーション方略の使用を指導する際のシラバスを作成すること、すなわち、コミュケーション方略の指導を英語を教えることの一つの教育内容領域として設定することの可能性と問題点とを検討することをその目的とするものである。