Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published by Graduate School of Education, Okayama University

<Formerly known as>
岡山大学教育学部研究集録 (1号-137号)

<Availability>
Some items are not available because of decision by its author or publisher.

日中両言語における蓋然性判断のモダリティ―「かもしれない」「也讦」と「にちがいない」「一定」を中心に―

Yoshida, Norio
Liu, Xiaoming
Shen, Wenting
Abstract
蓋然性判断のモダリティにおいて,「かもしれない」と「也讦」,「にちがいない」と「一定」は,話し手が事態に対し不確実性があると判断する形式である。「かもしれない」と「也讦」は話し手が命題内容の成立・実現に可能性があると判断する。「にちがいない」と「一定」は命題内容の成立・実現に必然性があると判断する。四つの形式は推し量る形式で,蓋然性の程度によって,「かもしれない」と「也讦」は蓋然性が低く,「にちがいない」と「一定」 は蓋然性が高い。「かもしれない,にちがいない」は疑問化できないのに対し,「也讦,一定」は疑問文と共起できるが,純然たる質問文と共起できない点から,四つの形式が基本的な意味で同じである。また,「かもしれない」と「也讦」において,「かもしれない」の意味スコープが単一で,「也讦」が文頭,文中および文末に現れるため,意味スコープがその位置変化によって,変化することが分かる。「にちがいない」と「一定」において,人称制限があるが,「一定」は話し手の意志と推測する事態が重なっている場合,主語が一人称である。考察を通して「かもしれない」と「也讦」「にちがいない」と「一定」が意味上にも構文上にも共通点が多く,相違点が少ない。
Keywords
蓋然性判断
「かもしれない」
「にちがいない」
「也讦」
「一定」
ISSN
1883-2423
NCID
AA12338258